どのデモの瞬間が刺さったのかを知った展示会ブース
三日間の工業展示会、脇の通路に借りた十フィート四方のブース、大がかりな照明設備もない。配送バン用の折り畳み式カーゴラックを作る小さな会社が、二人のスタッフを送り込んでいる。一人が説明し、一人がデモを行う。数分おきに小さな人だかりができ、ラックが十秒足らずで平らに畳まれてロックされる様子を眺め、うなずき、時に一度だけ拍手をして、また次の通路へと流れていく。誰もあまり多くを語らない。二人のスタッフには、それが本当に手応えのある人だかりだったのか、ただ礼儀正しかっただけなのか、判断がつかない。
この会社は毎年春、三つの都市で開かれる三つの地方展示会で同じデモを行っており、ブースには入れ替わり立ち替わり人が訪れる。展示会が終わって会社に戻るたびの振り返りは、いつも当てずっぽうだった。畳んでロックする瞬間は、積載重量テストより本当に受けが良かったのか。デンバーの火曜午後の人だかりは、実際に興味を持っていたのか、それともただ人数が多かっただけなのか。頼れるものといえば記憶と、会議室で一番声の大きい人の主張しかなかった。
スタッフの一人が小さなラミネートカードを印刷し、ラックがカチッとロック位置にはまる、まさにデモが面白い瞬間を見せるその場所に貼った。QRコードの下にはボタンが二つ - 「いいね」は見ていて楽しかったとき、「感謝」は実際に役立つ情報だったときのためのものだ。来場者はスマートフォンのカメラをコードにかざし、一度タップするだけでいい。アプリのインストールもフォームの記入も不要だ。何かを受け取るためにPing-Clickアプリが必要なのはコードの持ち主だけで、コードの設置には一切費用がかからない。
最初の展示会で、チームの人だかりの読み方が変わった。デモ担当者のポケットの中のスマートフォンは、ラックがロックされたまさにその瞬間にリアルタイムで振動した。後になってからではない。それまでの二回とまったく同じに見えた人だかりが、あのワンクリックの瞬間だけで六件の『いいね』を送っていたことがわかった - 数分後の積載重量テストは一件だけだった。人数の多さよりも、その瞬間そのものの方がずっと重要だったのだ。
展示会ごとに固有のコードがあったため、後から誰かと照らし合わせなくても、通知だけでどのブースからなのかがわかった。デンバーの午後の枠は激しくピングが鳴った。コロンバスは昼前までほとんど音を立てなかった。それはある都市の方が製品を気に入っていたということではなく、デモ担当者が次の来場者へ移ろうと、良い部分を急いで通り過ぎてしまっていたということだった。彼らは間延びした部分を削り、ロックの場面から真っ先に始めるようにした。
静かな人だかりが悪い一日を意味するのかどうかわからないまま、以前はホテルまで歩いて帰っていたスタッフが、今では休憩室でスマートフォンを確認し、名前の分かるブースから届いた三件の『感謝』を見つける。声には出さなかったけれど、それでもタップしてくれた見知らぬ人たちからのものだ。それは売上の数字ではない。ただ、あの折り畳みラックの前で、その一秒間、誰かが本当にそう思ってくれたという証拠なのだ。